目次
はじめに
この度の西日本豪雨により被災されました方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復興を祈念しますと共に、少しでもはやく元の生活に戻られます事をお祈り申し上げます。
みかわ旅館
ロードバイクレース復帰後第2戦目!
先週末7月8日の日曜日、北上夏油高原ヒルクライムレース参加のために北上に行ってきました。
私のロードバイク復帰後のレース第2戦目となります。
北上の夏油ヒルクライムに出場するにあたっては、おおつち新山のレース後、それはそれは血のにじむような(大げさか!?)練習を業務の合間にも重ねて来ました。
初めて走るコースなのである程度のコース熟知も必要かと思い、夏油にも足を運んで練習しました。
最低でも2回程度走りたかったのですけど、週末に宮古から北上に練習のために出向くというのもなかなか辛いものがありまして.....。
なので、練習走行は上記の記事の通り1度きり。
でも、 「一度も走ったことが無い」 というのと 「一度は走った!」 というのでは、えらい違いです。
サイクルコンピューターを使用して一度でも走ってしまえば、家に帰ってからコースのデータを確認出来るので、いろいろと戦略が練れるのです。
な~んて、カッコいい事言っておきながら、そんなに速くは無い貧脚ライダーなんですけど、遅いなりにいろいろと策を練らなければならないことも山ほどある訳で.....。
5月20日の大槌ヒルクライムが終わってから北上のヒルクライムまで1ヶ月とちょっとの期間がありましたが、この間ほぼ毎週末には50km以上のロングライドを実施しました。
やはり速くなるには持久力も付けなければならないし、心拍も鍛えなければならないし、筋力もUPさせなければなりません。
この1ヶ月間で約500kmのロードワークを実施、平日も時間がある時には30km程度走りました。
おかげで数年ぶりに手足は真っ黒に焼けました....笑。
当日は大雨
西日本に甚大な被害をもたらした大雨。
この前線の影響は全国各地に及びましたが、当日の東北の空模様も例外なく雨です。
レース当日の朝に北上に向けて出発しましたが、もう何度宮古に引き返そうか....と弱気になったことか。
これまでの1ヶ月間あんなに練習してきて、且つエントリー料も払っているのに、まさかこのまま帰るわけには行きません.....よね。
でも、何度か引き返そうとしたのは事実です....笑。
AM5:00 北上到着
北上の岩崎城運動公園には既にたくさんの選手の皆さまが集まっていました。
第一駐車場200台
第二駐車場300台
第三駐車場200台
だったかな?
このうち、舗装されているのは第一だけで、朝5時の時点ですでに満車です。
車中泊組も何名か居たようで、前日からスタンバイしていたのでしょう。
それはすぐ満車になりますわね。
仕方なく第二駐車場に進みますが、そこに向かうまでの間に既にナイル川のような泥まみれの川が出来上がっていました。
とてもロードバイクを押してスタート位置まで移動出来そうな地面の状況ではなく、すこしの区間ロードバイクを担いて移動する必要がありそうです。
スタート準備
とりあえずクルマからバイクを降ろして組み立てます。
自作の車載キャリアがとても便利。
ヒルクライムレースなので空気圧も8kgまで入れたいところですが、今日はウェットなので空気圧の入れすぎはとても危険です。特にダウンヒル。
まぁ、登りきったら空気を抜けばいい話なのですけど、無難に7kgでセットしました。
そして、大槌のときも迷いましたが、本日のレースのサイクルジャージは長袖長ズボンでいくか、半袖短パンで行くか......です。
スタート前の気温は15度とちょっと肌寒い感じでしたが、走り始めれば絶対に暑くなります。
で、結局、今回も大槌と一緒で上は長袖、下は短パンで行くことにしました。
結構この組み合わせの人が多かったみたいです。
受付を終えて
AM5:30からの受付を終えて手荷物を預けます。
さすが夏油のレースは参加人数が違いますね。
当日の発表では750人程度という事でした。
定員は900名でしたが、タイムトライアルが今年は中止になったので、参加を取り止めた方が多かったとか。
それでも、この悪天候で700名も集まるなんですごいですね。
帰ろうとしていた人も居るくらいですから。
レースの選手招集はAM7:00なので時間にまだまだ余裕がありました。
駐車場でたまたま隣に居合わせた若いお兄さんに工具を貸したのをきっかけにお友達になったので、いろいろと情報交換やら世間話やらをしつつ時間を潰します。
スタート30分前にはアップも取りたかったのでスタート地点付近に移動して足慣らしを20分程度行いました。
「ん!、なんか今日調子が良いみたい!」
最初にバイクに跨って一漕ぎすると、その日の調子がなんとなく分かってしまいます。
貧脚ですけどね.......。
北上夏油ヒルクライムコースを再確認
距離 :18.1km
最大標高差 :561m
平均斜度 :3.0%
岩崎城運動公園をスタートしてから県道122号線の田んぼ道の直線を6kmほど進みます。
全行程18kmのうち前半の6kmが平坦路となるため、平均斜度は3.0%と比較的穏やかなコースに見えますが、実は前半6kmの平坦路も肉眼では平坦に見えても実際はところにより2~3%の斜度が付いています。
ゆえになかなか初心者や貧脚では速度が上げられません。
この平坦区間を平均時速30km/h以上出せれば中~上級者かと。
勿論、風の影響にもよるし、バイクとホイールの性能でも差がでやすいところでもありますね。
ただ、「よーいどん!」でいきなり急勾配のおおつちに比べればまだ走りやすいかと思います。
中盤は完全な平坦路やダウンヒルもあり、心拍と脚力を抑えられる場所がいくつかあります。後半の山岳セクションもそれほどきつくはありません(大槌に比べて)。
5月の練習で走った時には、頂上付近のコースが塞がれていて、16.5km付近で足止めでした。
その時のタイムが1時間6分だったので、今回はもちろん全行程18kmを走りきり1時間5分を切るという目標にしました。
願わくば1時間を切りたいな......と密かに燃えています。
これが本当にスタート前、雨に濡れたくないがためにレースを放棄して帰ろうとしていた人間の思惑なんでしょうか?ね......。
いざ!スタート地点へ!
参加人数700名が一斉にスタート地点へ集まるともう圧巻です。
いつもの事ですが、スタート地点に並ぶと隣から前から後ろまでみんな速そうに見えますね。一種の病気みたいなものです。
「でも、きっと自分は周りの選手からは決して速そうには見えていないんだろうな.....」と弱気にもなってみました......泣。
自分が選手じゃなければもうちょっと良いアングルで撮影出来たんでしょうけれど、選手の一人としてその場にいるとこんな写真しか撮れません。
まぁ、しかし、皆さまいいバイクに乗っていらっしゃる......。
何度も言いますが、ロードレースはバイクではなくて自分の脚と心肺能力が肝なのです。
バイクの性能に依存してはいけません!。
しかしながら、1kg軽いのと1kg重いのでは18kmの道のりをしかもヒルクライムするわけですから、影響が無いわけがありませんよね。
ましてや、1kg2kgのかわいい差だったらまだしも、恐らくざっと見、4kg程度は違うかなぁ......というところ。
今さら言っても仕方のない事ですので、ここは己を信じて頑張るだけです。
大槌ヒルクライム後、1ヶ月で500kmも走ったのです。
全工程80kmの重茂半島1週ロングライドも2週連続で行いました。これが結構キツかった.....。
やることはやってきたので、あとは楽しむだけです。
レーススタート!
男子40~44歳のクラスFにエントリーしてスタート。
エントリーは71名、棄権が12名で実走は59名でした。
せめて最後から数番目でゴールしたいなと。
最初の平坦区間は皆さま結構お飛ばしになられます。
エキスパートのトップ選手は平坦路を時速35~40kmで走るようですけど、そんなに出せません。
メーター読みで25km前後で走ってましたが、トップ集団なんていつの間にか視界から消えてましたね。
その後、後発のクラスのトップ集団にもどんどん抜かれて行きます。この辺は大槌と一緒でもちろん想定内....笑。
スタート直後には民家も多数あり、沿道の方々の声援が大槌並に熱いです。
太鼓を叩いて声援されている方も居ました。
雨の中なのに皆さまの声援に助けられました。
スタート直前は雨は止んでいましたが、走り始めて気がつくと霧雨に変わっていました。
サングラスにも水滴が付くので、視界確保のために時折サングラスをグローブで拭いながらの走行です。
でも、全然拭えません。
レインXとかガラコとか塗ってくれば良かったのかな?。
スタート前のアナウンスで「頂上付近は霧の影響で視界が悪いです」との事でしたが、頂上付近ではなくて、ヒルクライムが始まった8km地点付近からすでにこの有様でした。
でもまだ視界はありますので問題ありません。
しかし、レース中にこんな写真を撮っている自分は、完全にレース捨ててますね.....笑。
天気さえ良ければ.....
こんな素晴らしい景色の中でレースが出来ましたものを、とても残念です。
夏油の景色を県外からお越しになったライダーさんにも知ってほしかった。特に初めて走る方に....。
7月の前半は東北地方は確実に梅雨に入っています。
選手の間でも「夏油のレースは必ず雨」というのは定石となっているようですが、ある意味とても残念です。
この画像を撮影したのが6月2日でした。
この時点ではまだ梅雨入りしていませんでした。
せめて、レース日をあと1ヶ月早めて頂ければ、もっとよい環境でレースが出来る確率が上がるのでは?と思ってしまいます。
何故、梅雨入り確実の7月上旬なのか?と。
でも6月の上旬開催だと、大槌ヒルクライムから2週間後には夏油のレースになってしまいますね。
これはこれで調整が難しいかもです。
などなど妄想を掻き立てつつ、ヒルクライムセクションへと突入します。
心拍は久々の170bpm台。
禁煙して1ヶ月が経過しましたが、170台の心拍を見たのは大槌のレース以来です。
本気レースモードになればやはり心拍も上がってしまうのか?それとも練習で本気を出していなかったのか?のどちらかですね。
ただ、いつもの170よりは呼吸も楽です。禁煙効果が出ているのでしょう。
喫煙者は肺にタバコの煙が蔓延しているので、深呼吸しても空気を完全に入れ替えられないのだそうです。
運動中は新しい空気を吸うよりも古い空気を吐き出すほうが重要なそうです。古い空気を完全に吐き出せなければ新しい空気を取り込めないのだそうです。
そんな意味では、確かに古い空気を吐き出し切っている感がありました。
だから心拍170bpmでも楽に感じるのでしょう。
とは言っても、全くと言っていいほどヒルクライムのペースは上がりませんけど.....笑。
ゴールから2km手前、同クラスの方と抜きつ抜かれつのデットヒートを繰り広げました。
ゴール直前の平坦路ではまだ脚が残っていたので、ダンシングで一気にスプリントを掛けて後続2名を引き離せました。
結果、タイムは1時間3分13秒。
男子Fクラス 52位/59名 でございました。
目標の1時間5分は切れたものの、もうちょっと頑張れば1時間も切れたのでは?とちょっと後悔でした。
あんな途中で写真なんか撮ってるからでしょうね。
来年はGoPROを使うとか別の方法を考えることにします....笑。
ゴール後山頂付近
ゴール直前のスプリントでもそうでしたが、視界50mといったところでしょうか?。
このゴール付近はこの有様です。
これでは自分が自転車をどこに置いたのかわからなくなりそうです。
レース日直前にオーバーホールしてグリスアップまで施した、我が鉄ロードバイクも泥まみれ....。
帰ったら、再オーバーホール&洗車が楽しみです。
下山
下山時はハイドロをす防ぐために、空気を抜いて低めの空気圧にしてタイヤの接地面積を稼ぎます。
とは言いつつも、この天候でダウンヒルアタックをする人は居ないと思われますが、運営側からもダウンヒルで飛ばさない旨はアナウンスがありました。
ただでさえブレーキの聞かないロードバイク、キャリパーブレーキだと雨の日の制動は最悪なものになります。
それを分かっている人は絶対にダウンヒルは飛ばさないんですけどね。
私は下りが異様にチキン(ビビリ)なので、最後尾で下山しました。
昼食
下山を終えて岩崎城運動公園に無事に戻りました。
到着直後は本降りでしたがバイクを解体してクルマに積んだり着替えをしたり、帰り支度を進めているうちにすっかり晴れ間が見えてきてました。
帰り支度も済んだので昼食をもらいに本部のテントに出向き、昼食をいただきました。
カレーライスときゅうりの浅漬けでした。
このきゅうりの浅漬けはロードレースでは定番化しているようです。
走り終えた後に摂る塩分は最高のご褒美ですね。
カレーも美味しく頂きました。
雨の中走り終わった後の体にとって、とてもナイスなメニューでしたね。
今回のレースを分析
平均ケイデンス:66rpm(1分間あたりのペダルの回転数)
平均速度 :17.3km/h
平均速度も全然低いですし、ヒルクライムながらケイデンスもまだまだ低いですね。
言うまでもなくタイムを上げたいのなら平均速度を上げなければならないのですが、ヒルクライムでもっとわかりやすく自分のちからを数値化するにはパワーメーターという計測機器をバイクに取り付け、普段の練習時から自分の走りを数値化しなければならないのですが、まだ私はそこまでに達していません。
パワーメーター自体もとても高価エントリーモデルのロードバイク1台分にも匹敵する高級品なので、私にはまだまだ手が出ません。
しかし、日頃の練習で脚と心拍さえある程度鍛えておけば、もちろんスキルアップも出来るわけです。
レースで勝つためには、日々のトレーニングも必要なのは言うまでも無いことではありますが、ますはコースを知り、コースと自分の力量に合わせた戦略も必要で、且つそれに合わせたバイクのセッティングなども必要になるのでしょう。
願わくば、軽量のバイク、軽量のホイール.....などなど、やはり速くなりたいと思えば思うほど、比例してお金も掛かるんですね.....。
心拍も最大182を記録したのはゴール手前の最後のスプリント時だけなので、これは禁煙効果が出た結果だと思っています。
まとめ
いろいろと課題の残ったレースでしたが練習走行時、ゴールの1km手前までで1時間6分だったのが、レースでは完走で1時間3分。
時間的には約8分程度の時間を短縮したことになります。
これは一重にトレーニングの成果と、レースの雰囲気にいい意味で巻き込まれてテンションが上がった?結果だと思います。
来年もまた参加したいですが、目標は50分を切りたいですね。
もちろん、新機材投入で作戦ももっと綿密に組めればと思っています。
レース時の天候も「雨が当たり前」だと思ったほうが良さそうですね。モチベーションも下がらなくて済みますし。
今回は当日の朝宮古から出発したので、来年は前泊で会場に乗り入れる余裕も欲しいところです。
18.1km = 1時間3分.....。
まだまだ遅い!!。
来年はもっと頑張ります!。
北上夏油高原ヒルクライム実行委員会の皆さま、ボランティアで運営を支えて下さった皆さま、大変お世話になりました。
来年もスキルアップしてまた北上に伺いますので、宜しくお願いします。
以上、北上夏油高原ヒルクライムレースの報告でした。