東日本大震災関連

宮古市 奇跡の一本松

2014年10月19日

奇跡の一本松

タイトルは少々オーバーかも知れませんが、宮古市というよりは

 

「宮古市磯鶏石崎 奇跡の一本松」

 

といったほうが良いのかも知れません。

スケールを若干縮小して投稿します。

 

三河家には代々伝わる樹齢推定250年に及ぶ「松の木」があります。

震災前は、平然と民宿みかわの中庭の中央に鎮座しておりました。

 

 

上の写真は、震災後建物を解体する直前の画像です。

この松ノ木の1/3部分までが津波到来時に潮に浸かってしまいました。

 

もう終わりかな・・・と諦めておりましたが、震災後数ヶ月経過しても枯れる様子も一向になかったので、本当に元気な松の木です。

建物と周囲の植物は全て撤去する予定でしたが、この松ノ木は以前からみかわ家のシンボルとして代々受け継いで来た為、新築時に庭に移設するつもりでした。

 

 

 

残念ながら建物解体時に、解体中の瓦礫が本体に接触してしまい右側部分が損傷してしまいました。

 

旅館部分の工事に際し松の木が邪魔で足場が組めないとの事で一時みかわ家の敷地を離れ、現在はご近所の庭先をお借りしております。

 

本来であれば10月中に晴れて旅館の隣に引越しする予定でしたが、根が未だ落ち着いたばかりで今動かすと一冬を越せないとの植木やさんの助言があり、来春までは移設が出来ないことになりました。

 

「今現在もしっかり呼吸をしていて、引越し先の環境に合わせようと新しい根を必死に張り巡らせているようですよ」。

 

という一言を貰い、ちょっと一安心。

早く冬が終わって、来春我が家に戻って来てくれる事を願いつつ、事務所の窓から毎日眺めています。

 

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