震災から7年が経過しました
2018年3月11日で未曾有の大震災から7年が経過しました。
最近、お付き合いのある経営者さんとの会合でもよく話題となるのですが、
「毎年この時期になると震災から○○年....という話題は出るものの、
何年経過しようとも被災した我々にとって痛みは一向に安らぐことはない....」と。
特に震災でご家族をなくされた方にすれば、その心の痛みはさらに大きく、決して第3者から計り知れるようなものではありません。
確かにこの7年、自身もがむしゃらに過ごしてきました。
本当にあっという間でした。
サラリーマンから家業の後継ぎを決意して今日に至るまで、振り返れば振り返るほどに過ぎ去った日々の速さに驚かされるばかりす。
心に余裕が無かったのかも知れません。
街並みも大分変わりました。
特に沿岸部は現在も工事中である大型の防潮堤の建設により海が見えなくなっています。
我々の生活の安全が確保されつつある反面、何処と無く侘しさも覚えてしまいます。
宮古西道路
着々と工事が進む宮古西道路。
下の写真は、2017年の5月に撮影したものですが......
2018年現在は小山田に抜けるトンネル工事のための現場事務所が構えられ、24時間体勢で工事が進んでいます。
24時間で6回の発破作業があるので、昼夜問わず1日6回の発破が行われています。
工事開始に際し、この旨の案内が文書で届きました。
近所の集会所では説明会も行われ、家族が参加して説明も受けてきました。
一番気になるのが発破した際の騒音や振動です。
市内の別の場所で行われていたトンネル工事でも、近所に住む住民の方からの話では「結構揺れるしうるさいよ!」との話をされていましたが、実際に聞いてみないと何とも言えませんでしたが、結構揺れます.....。
24時間のうちに6回の発破、つまり6時間毎に作業が行われているようです。
夜の8時、深夜の2時、朝9時前後、午後2時前後。
体感的には震度1程度の揺れと、如何にも「今発破しました」と言われんばかりの爆発音が微かに聞こえます。
特に人々が寝静まった深夜2時の発破は強烈に響きますね......。
我々住民は我慢すればいい話なんですけど、当館ご宿泊のお客様からクレームが来ないかとヒヤヒヤしています。
宮古市役所
今年の7月の完成を目指して着々と工事が進む宮古市役所新庁舎です。
外観はほぼ完成しているように見えます。
JR宮古駅の隣に位置する高立地への移転となりますので、市民特にお年寄りなど公共交通機関で市役所をめざしておられる方からすれば、その利便性は高いものとなるでしょう。
但し、近隣には国道106号線や交通量の多い出逢い橋もありますので、少なからず交通渋滞の懸念も否めないと思わます。
関連記事です。
関連記事のとおり、ここまで来るのにも色々とあったようですが、いずれにしろ現在の庁舎の耐用年数を考えると建て替えは避けては通れなかったと言わざるを得ない部分もあります。
とは言え、新庁舎の完成を心待ちにしている住民も少なく無いようですよ。
最近の宿泊施設
宮古市役所の建設工事は、地元の建設会社を中心に工事が進められているらしく、我々宿泊施設は災害公園住宅の建設ラッシュの時ほどの恩恵は得られていません。
故に、公共工事で現在も工事が行われているのは、三陸道や防潮堤などのハード面の工事のみとなっており、全盛期に比べても少なくなっているのが現状です。
絶対数で言えば、何十分の一程度あたりの比率ではないでしょうか。
国が定める復興計画も間もなく終焉を迎えようとしています。
これからは少ない工事系のお客さまをいかにして集客できるかが宿が生き残れる道になるかと思われます。
もしくは、「完全に観光にシフトする」という選択肢もありますが、観光客についてもその絶対数が足りません。
呼び込むための何かが必要です。
浄土ヶ浜については、岩手県北バスが運行する観光船が不慮の事故に遭い、現在も修理中の状況とのことで今シーズン中の復旧は絶望的とのこと。
観光客が浄土ヶ浜に足を運んで貰っても観光船には乗れない....。
ちょっと寂しい気もします。
観光船が唯一、イベント的な要素を持っていただけに、とても残念なことでもあります。
また今シーズンの観光客減に影響が出るのでは!?と危惧しているのは私だけではないと思われます。
まとめ
復興工事が進み街が元の姿に戻るのには、相当な時間が掛かる事が分かりました。
しかも、必ずしも以前と全く同じような街並に戻るという事は100%あり得ません。
6月には宮古室蘭フェリー航路就航も控えておりますが、地元の期待はとても大きいのは言うまでもありません。
もっと、もっと沢山の方に宮古を知ってもらい、宮古に来てもらいたい。
このブログで発信し続けたいと思います。