震災に負けず立ち上がった宮古の名も無き旅館の記録

みかわ旅館のブログ

業務日誌44

2015年7月6日

先週末は久々のお休みを頂いて・・・という記事を掲載してからなんと!もう1週間が経ってしまいましたね。

最近、更新の頻度が日に日に下がっているという事実は気のせいという事にしましょう。

さて、先週の土曜日、宿泊は1グループ6名様で、こちらは比較的若い職人さんが多いグループ。私と同じくらいの歳の職長さんを含む6名様です。歳が近いので、何かと話が合います。若いだけに元気な職人さんたちです。

という事で、土曜日の夕食はこのグループの6名様のみなので、好きな夕食を作ってあげよう!と、職長さんに事前にヒアリング。

「今夜何が食べたいですか?」

という問いかけに対し、

「肉がいいですね~」

という回答。

実は、前日の金曜日は生姜焼き、木曜日も牛カルビ・・・と肉続きだったのですが、それでも肉が食べたいか!!という事で、肉料理メインで献立を考える事に。

結果的に、

①ハンバーグ

②オムライス

③サラダ

④コンソメスープ

⑤キムチ

の5種に決定。

午前中に掃除を終わらせた後、5歳の息子を連れてとなり町の業務スーパーまでの40分の道のりをドライブがてら買い出しに行ってまいりました。

まぁ、こんなチャレンジングな洋食を出す旅館なんて日本中を探してもうちぐらいでしょうか・・と思いきや、ペンションなどは勿論洋食メニューが多いわけですからね。

でもうちは旅館なのです。

しかし、1ヶ月以上の長期宿泊で毎日が刺身付きの和食ってどうでしょう。

きっと飽きます。

宿泊者の中に、一人でも年配の方がいらっしゃればもう少し考えたかも知れませんが、20~30代の皆様なので、思い切りました。

そして、土曜日は決まって大女将を休ませているので、今日は若女将と2人での調理。お互いを罵り合い?ながら気ままに作業を進めます。

ハンバーグの付け合せは、キャロット・グラッセブロッコリーと決めていたのですが、なんと!冷蔵庫にあったはずのブロッコリーが行方不明。

「あぁ、ブロッコリー昨日全部使ったよ!」と若女将。

しまった!、在庫を見ていませんでした。

という事で、青物を探したらきゅうりぐらいしか無かったので、きゅうりスライスでごまかしました・・・。

ハンバーグのパティー作成は嫁担当。

今回は牛・豚の合挽2kgを使って、自家製(嫁)レシピでの作成です。

牛80%、豚20%の合挽きにしたので、若干の歯ごたえUPを狙ったのですが、ちょっと硬すぎました。

つなぎの卵も若干足りずに、空気抜きと成形時に若干の型崩れが発生。

「卵足りないよ!!」

と苦言。

玉ねぎも少しばかり足りませんでしたね。

作っていくうちに、完璧なレシピが出来上がるものですが・・・。

今回は2回めの手捏ね作戦でしたので、未だ完璧なレシピが出来上がってません。

きっと、ちまこ通信さんとmuraさんに見られたら笑われてしまうでしょう・・・。

焼くのは私の担当となります。

ハンバーグは過去に何万枚焼いたか分からないくらい焼いて参りましたので・・・と言いながら、成形が微妙でした・・・反省。

これも、嫁のパティのつなぎが甘かったせいにしたり・・・。

そして、今回のメインのご飯であるオムライス。

ストーブ料理は私の本命。このために生きています。

一人前にチキンライス250gと卵3個を使用。

(料理ブログではないので、細かい分量は割愛します)。

おそらく、この仕上げを見れば、前職のトマオニご関係者様はヒヤッとすると思われます。

食材は勿論全て自己調達で、オムライスの命でもあるデミソースは業務用の粉末から仕込み、味を私好みで整えました。これだけで仕込み時間40分ぐらい取られてしまいます。最後は、カラメルを使用してお店っぽく色を飴色にします。

(ハンバーグのデミソースのかけ方が素人でしたね・・・これも反省)。

で、お客様の反応は・・・

大好評でした!!。

「え~!土曜日っていつもこんなメニューなの~!?」

と。

お味のほうは、オムライスは文句なし!

「お店で食べてるみたいだ!!」

と。

お店と同じ作り方ですから・・・。

唯一違うのは食材ですが、工夫すれば何とでもなります。

ハンバーグも、課題は色々とあったものの、お味のほうは意外に良かったようで、こちらも好評だったようです。

来週の土曜日は何を出そうか、現在メニューの吟味中です。

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