震災に負けず立ち上がった宮古の名も無き旅館の記録

みかわ旅館のブログ

業務日誌 14

2014年11月10日

3日振りの更新

ブログをサボったつもりは無いのに、気がつけば3日振りの更新です。

 

世間では一般的に・・・この事を 「サボった」というのでしょうね。

 

最近の営業では、常連さんと言いますか、長期で宿泊されるお客様が非常に多い訳ですから、当然の事

ながら毎日顔をあわせます。

一番嬉しいのは、夕方お帰りになった際 「ただいま~!!」 と元気に旅館に入って来てくれた時で

すね。

 

第2の我が家として認識してくれているのだと、勝手に想像しております。

 

 

これからの宿泊業

さて、今日のブログテーマは、三陸沿岸の旅館業の行く末について考えたいと思います。

 

現在は復興工事などで、どの旅館も満室御礼が続いているようです。

しかし、宮古市内に2つのビジネスホテルの建設が予定されているとの噂。

更には、震災後に自宅を失った方に対して無料で貸し出された「仮設住宅」も、住まいを建てられて

「仮設」を後にされて空いた部屋を工事業者さんに無償で貸し出すとの報道が先日されておりました。

うちにとっては、それは大打撃な訳です。

 

但し、ビジネスホテルとて2食付で当館のような料金体系では採算は取れないでしょうし、仮設住宅を無償で

供与された業者様たちは、自炊しない限りは毎日コンビニ弁当になる訳です。

お風呂の掃除も、トイレの掃除も、ゴミだしまでしなければならず、いわば一人暮らしを強いられる訳ですが、

 

20~30代ならまだしも、40~60代の方にこの条件は厳しすぎると考えます。

 

とて、会社の選択&命令とあっては、現場の方々の選択の余地は無いのでしょうが、我々旅館業としてはその厳しい状況で如何にお客様を獲得できるか、その営業力に全てが掛かっております。

当館の強みは、アットホーム+美味しい料理+綺麗=顧客満足度 ”高” を目標に行っておりますが、

お客様の求めるものがそれでなければ、今後の営業は厳しいものとなるでしょう。

 

だからこそ、今現在ご宿泊頂いているお客様と多く会話をして、現在もたれている ”不満”

を聞き出すのが私の一番の使命です。

なかなか本音は話してくれていないのかも知れませんが、料理の残食率からも出して良い料理、

出してはいけない料理の選別も最近始めました。

細かい事でも、気がついたことは一つでも多くやっていくつもりです。

それで一つでもお客様の笑顔が増えて、また当館を選んでくれたのなら、これ以上の幸せはありませ

ん。

 

  • B!