震災に負けず立ち上がった宮古の名も無き旅館の記録

みかわ旅館のブログ

宮古山田道路開通 走ってきました

2017年12月1日

三陸沿岸道路 宮古IC山田IC間 開通!

復興道路としての大きな役割を合わせ持つ三陸沿岸道路。

その先駆けとして工事が着々と進んでいた三陸道の宮古市~山田町(ヤマダマチ)区間が、ついに11月19日に開通しました。

区間総延長は14.5km。

 

 

震災後に命の道路としての役割も合わせ持つという形で、工事が今も急ピッチで進んでいるこの三陸沿岸道路。

東日本大震災発災時は東北の沿岸部、特に宮城県から岩手県を結ぶ唯一の動脈道である国道45号線が津波により壊滅した事によって、物流はおろかけが人や病人を病院まで搬送する事にも支障を来したのです。

国道45号線は海沿いを縫うように走っているため、車で移動する観光客にとっては太平洋を一望しながらの風光明媚な素晴らしいルートである反面、津波などの発災にはその脆弱さを露呈する形となったわけです。

震災直後はこのような災害に強い道路が必要との声が市議会や県議会からも上がり、地元出身の国会議員である鈴木俊一氏(自民)を中心として国に働きかけた事で実現したこの道路。

現在、国内では過去に例の無いほどの異例のスピードでの施工が進んでおり、その先駆けでこの宮古~山田区間の開通が区間開通第1号として実現した訳です。

 

三陸道は最終的に青森県の八戸市から宮城件の仙台市までを結ぶ計画で、総延長は359キロとなる見通しです。

 

実際に走ってきました

開通当日である11月19日(日)、一般車両は15時から通行出来たようですが、自分は夕方はちょっと出られないので当日の通行は断念しました。

そして翌日の20日、意味もなく山田町にある業務スーパーまで仕入れと称してお買い物.....。

いや、仕入れに行っているのですから、意味はありますね.....。

ちゃんと食材も買ってきましたから。

 

 

 

この日は晴天にも恵まれて、雲ひとつある?いいお天気。

とにかく走っていて気持ちがいい。軽バスで走った.....という事以外は.....。

 

当たり前ですけど、道路がとにかく綺麗!!。

こんな綺麗な道路で走れるのも今のうちだけですからね。

 

 

走っていると、ところどころ道路周辺の部落が目に入ってきます。

地元の人間でも 「こんなところにも家が建ってるんだ!?」 と新たな発見もありました。

自転車のトレーニングでもよく走っていた道路は何となく分かるんですけどね、全ての道路を知らないというのも地元民としてちょっと恥ずかしい想いもあったりなかったりでした。

 

で、宮古南ICである金浜のファミリーマート交差点を意気揚々と右折し、いざ三陸道へ!!。

自分の前を走っていた一台の軽トラ、本線に合流する加速レーンにて本線直前にいきなりの一時停止。

こっちも慌てて急ブレーキですよ!。

走り方知らないのかな!?。

結局、その軽トラは完全停止して固まってしまいましたので、こちらは後方確認をしてから先に本線に入らせて頂きました。

 

一応、高速ではないけれど自動車専用高企画道路ですからね!。

緊急時以外の一時停止は無いですよ~。

 

今まで高速道路も無く無縁に近かった三陸沿岸住民ですから、この近辺にお住まいの方は致し方ないのかも知れません。

 

ちょっと危険な目に遭った三陸道初ドライブでした.....。

 

 

宮古山田道路の利便性は如何に!?

宮古~山田間の距離は約14km。

制限速度は70km/hですから、普通に走れば(普通に!!)距離÷時間でいくと12分で山田ICに到着します。

国道45号線の同宮古市金浜から山田IC前まで向かうとすると、朝のラッシュ時では今現在25分掛かってます(2017年7月実測済)。

という事は15分の短縮となる訳ですけれど、これは宮古山田間を仕事で走る方にはかなりの利便性が期待出来ます。

しかも、国道45号線、一応この区間の制限速度は50kmですけど、大型やお年寄りの軽トラが40km程度の低速でちょくちょく走ってますので、これらに先導されると、最悪山田まで30分以上掛かる場合も大いにあります。

ぶな峠も超えなければならないですしね.....。

しかも、宮古山田間で約2箇所の追い越しレーンもあるので追い越し追い抜きも容易です。但し、制限速度は70kmですよ!。

 

宮古からの行きは三陸道、帰りは敢えて45号で帰って来ましたが、お陰様で国道45号線はガラガラです。

将来的に.....というか、既になってますけど、この国道沿線のコンビニや店舗を構える方々の商売への影響も気になります。

交通量が減少すれば、客数にも影響が出るのは必須です。

 

宮古盛岡道路も平成31年に開通との事ですが、宮古盛岡間でも同じことが予想されると言われています。

現に宮古盛岡間にある二つの道の駅のうち、盛岡側にあるビーフビレッジ区界は、宮古盛岡道路開通と同時に閉店が決まっています。

 

 

お気に入りの道の駅だけに残念ですね。

なので、最近はやまびこ館よりも区界を利用するようにしてます。

 

 

まとめ

 

新しく道路が出来る事はとても良いことです。

移動時間が短縮されれば、流動人口も増えます。

しかし、既存人口の流出も顕著に現れ、同時に地元商圏の客数減少による売上への影響も懸念されますが、こればかりは実際に開通してみないと影響は計り知れません。

我々宿泊業にも同じ事がいえます。

 

いい意味で地元経済が発達してけるように、民間ももっと打開策を打ち出して行かなければなりませんね。

我々の生活も然ることながら、宮古市を訪れて下さるビジネス・観光客の皆様にとっては利便性が上がる事は間違いありません。

無料で通行できるというメリットが一番大きいと思われます。

 

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