被災地最大の問題
震災による復興需要が終息するであろう今後3~5年後、被災地 ”宮古” は、人口の減少と共に流動人口までもが減少してしまうとの懸念がされています。
これは地元産業においてもかなりの痛手となり得ます。
人口の減少 = すなわち労働人口の減少
合わせて地元消費も減りますから、多種多様の業種において、事業継続の見通しすら危うい状況に陥ります。
ただただ、
①売上が減っていく
②人が集まらない
③結果収益が減少する
最終的に事業継続が困難・・・
震災によって、特需で潤った被災地の状況は一変すると言われています。
しかしながら、ここに来て宮古市にとっては朗報となる話題があります。
宮古室蘭フェリー開設の予定
タイトルの通り、北海道の室蘭と当宮古市を結ぶフェリーが平成30年を目処に予定されているというもの。
東北地方で現在就航しているフェリー(太平洋側)は、
太平洋フェリー㈱の 仙台~苫小牧
と
シルバーフェリー川崎近海汽船㈱の 八戸~苫小牧
の2航路。
その他、日本海側では青森~函館間の津軽海峡フェリーが2航路と苫小牧~秋田の新日本海フェリーなどがあります。
北海道の地元室蘭では現在フェリーの就航がなく、本州にフェリーで行くには苫小牧から乗船するか、函館から乗船するかが主な手段(と思います、間違ってたらゴメンナサイ)。
そしてこの室蘭、過去には多岐に渡るフェリの航路があり地元経済を支えて来た、まさに ”フェリーの街” だったそうですが、今から約10年前、当時の東日本フェリーが就航していた室蘭―青森航路の廃止を最後にフェリー航路が途絶えてしまったそうです。
そして、一方の宮古市はというと、過去にフェリー航路としてのの実績など無く、主に海外からのラワン材を始めとする木材の貿易港として栄えて来た国管轄の重要港湾であったにも関わらず、震災前には年間最大で180万トンもあった貨物取扱量の大幅な減少により、国の重要港湾の指定を外される危機に直面していたとか。
そこに来て震災によりその実行が一時棚上げ。
その間、震災を期に三陸縦貫道の整備が急ピッチで進められているところに着目した川崎近海汽船㈱が、北海道~東北の新たなフェリー航路に室蘭~宮古の就航の話を進めているとの事。
宮古盛岡横断道路の整備が完了すれば、室蘭から運んだ荷物を内陸~関東・関西方面へ運ぶ新たなルートも確保できると、運送業界もかなり盛り上がっているそうです。
これには運送業界のフェリー移動中の労働時間の問題等もあり、現在の八戸~苫小牧間の航路では航路が短すぎてトラックドライバーの休息が十分に取れずに労働基準法に引っかかるとの事。
室蘭~宮古間では所要時間15時間30分を見こんでおり、その間にドライバーの休息が取れる事からも運送業界がこのルートに着目するのは良く分かります。
過去に多岐に渡るフェリーの就航で活気があった街 ”室蘭”。
港湾やフェリーターミナルは既に立派なものが整備されている。
一方の宮古市においては、港湾は整備されているがフェリーターミナルはこれからの建築となる。
室蘭は既に活気づいているが、宮古市はどうなのでしょう?恐らくこのフェリー就航が予定されている事すら未だ知らない方も居るのでは?。
来年のいわて国体と一緒で、地元でもっと盛り上げなければなりませんね。
そこでみかわ旅館は・・・
今後建築が進むであろうフェリーターミナル付近から3km程度の距離。
車移動にして約5分。
そして、宮古盛岡横断道路のインターチェンジから500mの場所という好立地。
室蘭~宮古間のフェリーが就航した暁には、フェリー利用者さんを受け入れられる宿として、今後の営業方針を明確にして行きたいと考えています。
飲食店なんかも良いかもしれませんね。
多分やれないですけど・・・。
昨夜はご縁があって、この話をこの件に携わっている担当者さんから直接伺うことが出来ました。
現在予定段階での話ではあれど、今後の宮古市の活性化・発展の為の良い起爆剤となること間違いありません。
とは言え、私・・・未だにフェリーというものを利用したこともなければ、北海道にすら行ったこともありません。
数年以内に視察を兼ねて北海道~室蘭を訪れたいと計画しています。