今後の宮古市の宿の行く末は....
11月もあと1週間。
11月の営業は、相次ぐキャンセルで思うように部屋を稼働させられませんでした。
と言っているうちに、来週から師走に突入してしまいます。
11月とは反比例して、12月の宮古市の宿泊施設は既に予約でイッパイだそうです。当館をご利用されている業者さまから「12月から増員したい」との申し出を受けるも、「キャンセルが出ないと厳しいです」と答えると、「他の宿がもう取れないんだよ~」と危機感を募らせていました。何とかご要望に答えられる様調整中です。
ですので、12月はご新規で今から予約を取るのは至難の技ではないでしょうか?。
当館もキャンセル待ちを数組頂いておりますが、予約段階で定員に達しているので、現時点でお返事が返せない状況にあります。復興工事もさしずめ大詰めを迎えているのでしょう。
宮古市の公共工事は来年度は今年の半分以下になるとの予測も出ています。という事は、宿泊施設の予約客数も半分以下になるのでは?と思うところですが、これはあくまでも公共工事の話です。民間の工事はこれからというところも多いようですが、来年度以降はお宿も苦戦を強いられる予測が既に見え隠れしています。
ただ、業者さんに言わせると、「来年では終わらないよ!、震災から5年間でここまでしか出来ていないんだよ!、あと1年足らずで何が出来ると思う??」という納得の一言もあったりで。
特に、港湾工事と防潮堤の工事は工期が数年間に及ぶものもあり、まだまだ掛かりそうな状況なのだそうです。
一方、災害公営住宅も鉄筋コンクリート5階建てクラスの建物。
工期は1年~1年半を要しますが、市内で建設中の公営住宅は既に着工しており、来年度中にほぼ全ての公営住宅が完成予定との見通しだそうです。
公共工事が縮小傾向にある中、どうやって工事の宿泊客を獲得していくか、それぞれの宿の吃緊の課題となる事、間違い無しです。
3連休と言えども.....
ホームページ上で既に11月は満室とのご案内をさせて頂いております。
故に観光のお客様のご予約を一時的にお断りせざるを得ないのです。
土曜日から今日の祝日にかけても工事のお客様が宿泊されております。そして朝7時を目処に全員現場に向かわれます。
現場の朝は早いですね......。
因みに、旅館業の朝は更に早いです.....笑。
復興工事に於いては、カレンダーの祝日....いわゆる連休は関係ないようです。基本的に日曜日はお休みで、それ以外は全て仕事で現場に出られているとの事。1ヶ月以上まともに休みが取れていない現場もあります。工期に間に合わないとお休みも返上で現場に出なければならない業者さんは気の毒極まりないのです。
なので、こちらもカレンダーを把握しながら仕事をしないと、いつが祝日なのか?曜日の感覚が無いのです。昨日の日曜日の夜、5歳の息子が9時を周っても寝ようとせずに遊んでいたので、ついつい妻に 「早く寝せろよ!!」 と言うと、息子のほうから「明日は保育園休みだよ!!」と突っ込まれる始末。息子のほうがスケジューリングが完璧なようです。
しっかりスケジュール管理しないといけませんね.....。
5歳時に負けてます。
JR山田線 宮古~釜石間の復旧工事
岩手県の盛岡市から宮古市を経由して釜石市までを結ぶJR山田線。
震災で線路と車両を被災したため、現在は宮古~釜石間の運行は見合わせています。
運行しているのは、盛岡~宮古間のみ。
当館のすぐ脇にその線路がありますが、当然震災からこの4年と8ヶ月の間は列車が通ることはありませんでした。線路が流されて一部無いですからね。
JR山田線はローカル線の中でも超赤字で有名ですが、地元から無くてはならないと強い再開の声があり、ようやく再開に向けた工事が決まったのです。
しかしながら、JRは超赤字路線の山田線の復旧をこれまで頑なに拒んできました。
沿線4つの自治体とこれまで何度も協議を重ねて来たのですが、話はなかなかまとまりませんでした。もともと赤字のローカル路線。震災により被災した鉄道施設、線路に掛かる復旧費用は210億円とも言われています。
そんな中、JRからの提案は、今後復旧するJRの全線をNHKの”あまちゃん”でおなじみの”三陸鉄道”に移管するという提案。復旧に掛かる費用の2/3をJR側が負担するという内容だそうです。ただ、その三陸鉄道も、これまで20年連続の赤字経営です。
当然、地元はJRに批判が集中。
この三陸鉄道は1981年に、第3セクター方式で岩手県と沿岸市町村が旧国鉄から事業を引き継ぐ形となり、1984年に全国で初の ”第3セクター「三陸鉄道株式会社」” による運営が始まりました。
赤字路線ながら、地元は鉄道再開決定の声に喜びをあらわにはしていますが、もともとの赤字路線。今後の行く末がどうなるのか、三陸鉄道も含めて不安を隠せない状況に変わりはありません。
そしてその宮古~釜石間ですが、2018年度の再開を目指して復旧工事がスタートしました。
岩手県沿岸を走る列車は全て電車ではなくて、ディーゼル機関車です。
電車にはない独特の振動・エンジン音・汽笛が何ともたまらないのですよ!!。
とは言え、私撮り鉄でも乗り鉄でもありませんが、乗り物軽は全般的に好きです。
先週の金曜日、何か懐かしい汽笛の音が外から聞こえて来ました。
震災後は列車が通る事が一度もありませんでしたので、近所からその独特の汽笛音を聞くのは実に5年振りです。
慌てて外に出てみると、保線車両がすぐ旅館の前まで来て点検をしてました。
「わぁ~!ちょっと感動.....」
と鳥肌ものでした。思わず「パシャ!」と撮ってしまいました。
宮古から盛岡まで車で走ると2時間。
JR山田線では2時間30分。
今は車社会なのでだれしも列車を使いません。利用される方の多くは沿線沿いに住む方で車の無い高齢者の方や、通学・遠征に使う学生、週末は鉄道ファンなど、利用者は限られています。
私も、高校時代は雨の時だけ利用してましたが、高校を卒業してからは一度も乗る機会がありませんでした。
開通したら息子を連れて釜石まで鉄道の日帰り旅に行ってみるのも良いかもしれませんね。
たまには鉄道で行こう!!。
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