みかわ旅館のシンボルツリーである赤松、「常世の松」と当館のブログ読者さまに命名までして頂いたにも関わらず、枯れ果てるまで既に秒読み段階に突入しています。
過去記事はこちら
とは言っても、私、造園業とか植物に関しては素人同然なので、お世話になっている庭師さんや植物に詳しい宿泊のお客様から言われる情報を鵜呑みにしてしまっています。
今日は朝から曇り空のため、画像が非常に分かりづらくて申し訳ないです。
下から撮ってしまうとどうしても逆光になってしまうので、お客様が出た直後の客室より上から目線でもう一度....
枝の一本分が既にこの状態です。
5月の移植後から3ヶ月が経過しましたが、移設から今日に至るまで、写真のように枝一本分がまるまる枯れ果てる状況が続き、その都度庭師さんが来て枝ごとバッサバッサ切り落として行かれたのですが、植物に詳しいお客様によると
「あまり枝を切り落としても、光合成が出来なくなるからこれ以上は切らないほうがいいよ」
と。
私の判断ではなく、あくまでもお願いしている庭師さんの判断によるものなので、私もどうしたらいいのか、見当がつきません。
そうかと思えば、見るからに青々と順調そうに新芽が出ている枝もあったりで...
上のほうの枝葉は見た目かなり元気そうなのです。
ご参考までに被災直後
移設後にうまく根が張れていないので地中の水分をうまく吸い上げられていないのでは?とのアドバイスもありましたが、こればかりは素人がどうにかしようと出来るものでもありません。
うちの町内のご家庭では、庭先に松を植えられている方結構いらっしゃるのですが、どちらのご家庭も、震災の津波を被っているにも関わらず元気そうにしています。
当方の問題は旅館建設時に移設した後の環境(土)の変化に耐えられなかったのか?原因はその辺だとおもうのです。
しかしながら、過去記事でもとりあげた通り、この松も自分の子孫を残そうと頑張っているのです。この松が頑張っているというよりは、この松の子どもたち。
砂利の地中から目を出して、天に向かって必死で日々成長しているようにも見えます。
過去記事でも触れましたが、この滑稽な姿を見ていると、「自分も頑張らなければ!」と
万が一、親の松が枯れ果てたとしても、この子どもたちがすくすく育ってくれて、三河家のシンボルとして1本でも後世に残ってくれば不幸中の幸いですが、一番の願いは...やはり親木が枯れないことなのです。
移植直後は今と比べてもかなり青々していた事が画像からも分かると思います。
このところ、毎晩ビールサーバーの洗浄後に残ったビールを松の木にかけています。
何故、突然ビールなのか?。 これが良いのかどうかはネットでも調べましたが、私がまだ小さかった頃、家業の手伝いをしていて、宴会で余ったビールをバケツに開けて回収し、祖母から「そのビールを松に掛けて来なさい」と言われ、よくかけていたのをふと思い出したからなのでした。
あとは枯れる一方なのであれば、出来る限りの事はしてあげたいなという気持ちなのです。