みかわ旅館のブログ

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宮古市の宿として2014年に再オープンしてからの日々の出来事を綴ります。

Mikawaryokan's Log

震災に負けず立ち上がった宮古の名も無き旅館の記録
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新たな試み・・・

東日本大震災被災地にて旅館業で商売をしていく上で、一つの選択肢に迫られます。”復興の宿” として、復興工事関係者をメインとする顧客をターゲットにするのか?、または、震災前と同様に ”一般の観光客” をターゲットにするのか?。

 

当館も例外ではなく、オープン前にはある程度の方針は固めてはいたものの、いざ営業が始まってしまうと空き部屋があれば、来る方構わずに受け入れてしまっていましたが、お客様の立場からすると捉え方はそれぞれだと思います。

 

方や復興工事、いわゆる仕事で旅館をご利用される方、若しくは観光で旅館をご利用させる方、それぞれ目的が違う訳です。お風呂、食事の時間がズレてしまえば問題はないのですが、この時間が重なった時旅館側としても双方に不利益の無いように、様々な気遣いが必要とされます。

 

市内のホテル・旅館でも、観光に徹底されているホテル・旅館、工事業者様を優先的に宿泊させる宿、事業者の考え方によって違いが出てきます。また、当方のように双方を受け入れている宿泊施設さんもあります。現に、この冬場、三陸沿岸に観光客が押し寄せて宿が足りなくなるなんて、地球がひっくり返ってもあり得ないでしょう。

 

では今後、うちのような小さい旅館が生き残っていくにはどうしたらよいか、私が取引先銀行さんに提出した事業計画書では、向こう5年間は工事業者様を優先的に宿泊させたいとの意向を綴ったのですが、観光客の方でも他のホテルの予約を断らせて当方にお電話される場合、または、そのホテルさんから受け入れ要請が入る事もあります。この時は事情を説明し、「工事の業者様が宿泊されていますが、それでも良ければ」とお伝えし、了解を得た上で受け入れています。ただ、これば観光のお客様には事情が説明出来たとしても、宿泊中の業者様に対しては説明出来ていません。かと言って、一人ひとりに事情を説明するのも違う気がしています。本来、宿泊施設は不特定多数の方が利用されるという前提にて営業しているため、お客様自身に他のお客様のご利用形態を一つひとつ説明する義務はないのですが、そこは我々施設側の細かい気配りで十分に配慮できる部分でもあります。

 

そこで、この1月のシーズンで言えば閑散期、被災地の工事関係の業者様も現在工事の一区切り中であるのか、昨年末ひっきりなしに入っていた予約が現在はパタリと止まっている状況です。春先にでもなれば動きはあるのかも知れませんが春になってから動いたのでは間に合いません。

 

今から長期宿泊のお客様を獲得出来なければ、春からの安定営業にはほど遠いでしょう。

 

と、色々試行錯誤した結果、復興工事を前提とする長期業者様向けの料金プランを2月よりスタートする事に決めました。

通常の料金よりも200~300円程度安くなるというプランですが、たかが200円でも・・

 

200円×1週間×4週では一人あたり.4000円近くの割引となり、例えば6名でご利用の業者様に至っては4.000×6=1ヶ月あたり24.000円の割引となります。

 

もっと下げる気になれば下げられるのですが、値下げした以上は次に値上げした時の反動も大きく良いことばかりではないのです。お客様にとっては良いことばかりですが、当館も値段を下げたからとてサービス・料理の質は勿論そのままで行きます。

 

元請けさんや、業者様の経理担当者・事業者さんにとっては、当然ながら定宿の選定をする際の一番の決めてはやはり料金なのですね。

 

施設が新しとか、交通の便がいいというのはさほど選択肢には入らないのでは?と最近気づいてきました。はやり ”料金” かと・・・・。

 

ホームページも新料金に更新し、月末からは3ヶ月連続で県内の有力新聞社に広告を掲載することも決めました。

 

これも、年始から1週間、空室が目立ってきた為に日々不安にある自分に色々と問いかけて悩んだ末の結論でした。

状況打破の為に自分の考え方と行動を変えた結果、動向がどうなるのか・・・自分自身も非常に興味津々です。