みかわ旅館のブログ

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みかわ旅館のブログ

宮古市の宿として2014年に再オープンしてからの日々の出来事を綴ります。

Mikawaryokan's Log

震災に負けず立ち上がった宮古の名も無き旅館の記録
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50年後にはサービス業が無くなる!!

”50年後にはサービス業が無くなる”

というのは、どこかの偉い経済評論家が論じているものではなく、あくまでも接客業を20余年経験してきた私のたわごとに過ぎません。

 

東日本大震災を経て、被災地の人手不足はもはや慢性的ともなり、おのおのの業態・事業所では時給を上げることで人材の獲得に必死になっています。

結果的に損益計算上で人件費のみが突出して跳ね上がり、それでも人は足りない・・・。時給を上げても新しい人材が入ってこない。入ってきても人育てには時間が掛かるから、新人さんが一人前になるまでは自分の公休消化も満足に出来ない・・・まさに人手不足の悪のスパイラルに陥る。

 

今や自動販売機がここまで普及した現代、その果てには銀行のATM,ガソリンスタンドのセルフ化、洗車機、高速道路のETC等、人手を必要としない業種(設備)が続々と世に現れてきています。偵察機攻撃機も無人で飛ぶ時代、考えれば恐ろしいものです。

 

 数年前、とある多数の事業を展開するオーナーさんとの話の中で、やはり今回の見出しのような話題が提起されました。

まずは、飲食業は接客業の中でも底辺に位置するという、飲食が好きな私にとっては非常に興味深い話。

 

江戸時代の士農工商に例えられる事からも、やはり”商”は今の時代も底辺なのか?

 

現代での”士”は、いわゆる ”国” ”政治家” ”官僚” もしくは ”地方自治” であったりという解釈で行くとして、だからといって食料自給率40%以下となってしまった我が国で ”農” が現状優遇されているとも思えない。

一方で、”工” は・・・というと、はやり戦後の日本を経済大国にまで押し上げた業種だけに、それはそれは揺るぎの無い業種であり、現在も各分野の日本の技術力は世界一を名乗るものも多い。唯一世界に誇れるのは工業だけなのか?

 

しかしながら、今の時代も相変わらずなのが ”商” である。

 

”おもてなし” という日本語が、世界共通語となろうとしているのに。

 

ここでは、数ある ”商” のなかでも、私が過去20年余り天職??として従事し続けた ”飲食業” 、最近では ”外食産業” とも呼ばれるが、私的にはこれまで生計を支えてくれた ”外食産業従事者” の扱いについて提起したい。

 

 これは全国的にこの業界で言える話であるが、飲食業界はとかくキツい・辛い仕事をしているにも関わらず、給料が安い。

お客さまからクレームを言われる、本部からもいろいろと物申される、パート・アルバイトからは突き上げられる。部下が育っていなければ自分はまず休めない。家族と外出の予定も組めない訳だ。人様が休んでいる時に働くのがサービス業。土日祝日、年末年始、GW、お盆、9月の連休等々。一方は連休で家族連れで外食ランチ・ディナー、一方はそのご家族をお出迎えし、接客・調理に勤しむことでその対価を頂戴し、自分の生計と化す。

 

今でこそ飲食店を退職したから言えるのだが、そんな環境の中従業員が日夜頑張っている飲食店に来て態度が横柄で威張り散らすお客様がどうにも許せません。当然の事ながら、こちらに非があれば謝罪しなければならない・・というかしてきましたが、何か勘違いしているお客さんって多いです。飲食店従業員を何か自分の執事とか奴隷とかと勘違いする人。特に彼女を連れてきて、彼女の前でかっこつけたくて従業員に向かっていきなりタメ口でオーダーするお兄さんとか・・・。ほんと勘違いです。この手の人種は将来出世は望めないタイプと推測します。きっと職場では先輩方にいじめられているのでしょう。

 人に感謝出来なくて自分が人から感謝される事が無い人が、人の上に立ってリーダーシップなんか張れる訳がない。

 いや、若いなら若気の至りで許せる事もありますが、いい歳の大人でも在り得る事です。やはり飲食業は下に思われがちなんでしょうね。誠心誠意お客様の為に・・・とか頑張っている人は気持ちのやり場が無いでしょう。

 

飲食を20年やってきましたが、やはり好きじゃないとこの仕事は出来ないですね。好き以外では自分の追い求める夢の実現のためとか、やり続けるには確固たる目的意識が必要です。

 

外食残業全盛期の1970~1980年代、それはそれは出店ラッシュが続き、ロードサイドにはライバル店が軒並み看板を並べた。年間100店舗を超える出店もあったそうだが今は全くの逆。年間でその程度の店舗が閉店に追い込まれているブランドもある。

大手居酒屋チェーンしかり、大手ファミレス、牛丼チェーンもそうだ。

 

安い賃金で割りに合わない業種をとかく人は軽視するようになった時代。

 

飲食って、やれば本当に楽しいのに。

 

ここでは自分の経験してきた飲食店を例に挙げたが、他の接客サービス業も全くといっていいほど、人手不足が懸念されているという報道や情報は連日後を絶ちません。接客業だけではない、医療の現場では、先生・看護婦がいない、建設業界でも数年前から人手不足、友人の話では車業界も人手不足。とにもかくにも人手不足。

 

いったい人々は何処に行ってしまったのでしょう?

 

人々は体を使う仕事が嫌になったんでしょうか?

 

私自身は、頭と体を適度に使う仕事が自分に合っていると感じます。一日中デスクの上のPCとにらめっこ仕事ではストレスが溜まるし、体を使いっぱなしでは、今後の経営戦略を練る時間が取れない。こうしてブログを更新する時間も取れない。でも、飲食業と宿泊業はそれらを適度に取る事が出来る。だから私は今までこの道を歩んできたのかな?と最近感じます。

 

このまま少子高齢化が進む事を考えると、数十年後には労働人口も現在の3/2という時代も近いでしょう。そんな中、給料が安くてキツい仕事に従事したいという若者がどれだけいるのか?

 

これからの時代は、人手を必要としなくても顧客満足度を維持しつつ利益が取れる業種でないと生き残れないような気さえしています。

 

50年後には私はもう生きてはいないでしょうが、どれだけのサービス業がこの世に存在し続けて、または誕生しているのか、非常に興味があります。

 

だから私はサービス業が好きです。

 

サービス業をしている人を応援します。

 

サービス業を応援してくれる人を、私も応援します。